船と水のお話

こんにちは、ふね検スタッフのしいがるです。
 
先週、北海道でも気温が30℃を超えたみたいですね。
こんなにも蒸し暑い日が続くと、頭から水をかぶってクールダウンしたくなります。

今回はそんな「水」についてのお話です

昔から、「船で真水は貴重品」と言われてきました。昔の人は雨水を貯めたり、安全な水が補給できる土地を確保したりと涙ぐましい努力をしていたそうです。
洋上は「周囲は海で水に囲まれているのに、それを飲めない。」状況とも形容され、かつて船での生活は命がけだったのです。

その苦況は「造水機」の登場により一変しました。造水機は、簡単に言えば汲み上げた海水を沸騰させて、蒸留の原理で綺麗な真水を作り出す仕組みになっています。(フラッシュ方式の場合)
 
真水のことを船の世界では清水(せいすい)と呼びます。清水にはお風呂や掃除などに使う「雑用清水(ざつようせいすい)」と、直接飲む用途や料理に使用する「飲料水(いんりょうすい)」に分かれており、特に飲料水にはお腹を壊さないようミネラルの量を調整することや、病気にならないように塩素で消毒すること、タンクを清潔にすることなど、衛生上の観点から厳しい規則が定められています。

ただし現代でも作り出せる清水の量には限りがあります。客船やフェリーなど、人数の多い船は寄港地で積み込まないと、水作りが間に合わないそうです。

私が船に乗っていたころは、お風呂が海水でした。やはり入浴が一番水を使うようです。

陸でも海でも、節水は大切ですね!

港のアルファベット!?

お久しぶりです!ふね検スタッフのしいがるです!
暑くなりましたね!もう毎日が暑すぎて、私も涼しさを求めて横浜の海辺を歩いたりしています!
さて、今回のテーマは、そんな港で見えるアルファベットの謎についてです!

みなさんは、港の周りを散策していたり、水上バスに乗っていたりしたときに、鉄塔や建物の上に英語の「F」や「O」のアルファベットがチカチカ点滅しているのを見たことがありませんか?
航路管制信号(Fの点滅)

今回はその謎に迫りたいと思います!

東京港や、名古屋港、神戸港や関門港のように大きな港や航路で、さまざまな船が好きなタイミングで出入りすると、すぐに交通が混乱してしまいます。そこで、船の出入港に一定のルールを決めているところがあります。そこで登場するのが先程のアルファベットで表す「航路管制信号」です!
すなわち「港の信号機」といえる大切なものなんです。
では、その内容を見てみましょう!

港ごとに多少の違いがありますが、

「F」の点滅
自由信号 (FREE:小さい船は出入り自由。大きい船は待ってね!)

「I」 の点滅
入航信号 (IN:入る船は今のうちに入ってね~)

「O」の点滅
出航信号 (OUT:出る船は今のうちに出てね~)

「X」の点灯
禁止信号 (バツ:特別に許可した船以外は出入り禁止!)


としているところが多いようです。

また、違う文字が交互に点滅するときは、「もうちょっとで信号が変わる」という意味です。
港を散策していて、もし「I」の信号が出ていたら、入ってくる大きな船に出会えるチャンスがあるかもしれません!
皆さんも注意して見てみたらいかがでしょうか?
詳しく知りたい方はこちらを参照してください(横浜港の信号について書かれています)

【 日帰りで砕氷船に乗れる場所のお話 】

桜舞い散る季節には、缶ビール片手にほろ酔いで日本に生まれて良かったと、
つくづく思うブルーノサンマリノです。
当然というべきか、南北に長い日本列島では、桜前線の北上も北海道ではGW頃まで
待たなければなりません。
桜シーズンを一気に駆け抜け、5月を迎えると真新しい新緑が、広大な自然に一斉に
広がっていく様子は本州とは違い、自然豊かな北海道ならではの感動を与えてくれます。
夏の北海道はいうまでもなく素晴らしい土地ですが、白い景色に包まれる冬の北の大地も
厳しく美しい世界を見せてくれます。
オホーツク
さてさて今年の2月に北海道紋別市にある砕氷船「ガリンコ号」と、3月に網走市にある砕氷船「オーロラ号」
に連続乗船することができました。

世界でも観光を目的として当初から建造された砕氷船に乗れる(しかも日帰り)のは極めて珍しいそうです。
職場の同僚の方いわく、1シーズンで両船に乗って流氷を見学できるのはなかなかの幸運だそうです。
ガリンコ号① ガリンコ号②

オホーツク海に面する紋別市はカニやホタテで有名な町ですが、町の売りはなんと言っても流氷です。
沖縄では珊瑚礁はいつでも見ることができます(多分)が、流氷は北海道でも真冬のオホーツク限定といえます。

しかも1月下旬から3月上旬の2ヶ月弱で、風向きによっては岸から遥か彼方に移動するため、
運が悪ければ、真冬の北海道での単なる厳冬クルーズ船になることもしばしばなのだそうです。

首都圏から旅行会社の流氷ツアーに参加したものの、残念ながらお目当ての流氷を見ることすら
叶わないこともあるそうです(残念)。
水分は氷点下の外気に触れた刹那に凍ってしまうため、悔し涙すら流せない皮肉な事態となります。

今回乗船したガリンコ号は2代目だそうで、初代を上回る砕氷能力で船首下に装備された2本のドリル形状の
砕氷ローター(アイアンスクリュー)で、約60cmもある流氷をガリガリ砕きながら進むことが可能だそうです。
「ガリンコ号」という船名の、恐らく外国人には一切伝わらないであろうネーミングセンスと、命名者の洒落に脱帽。 
http://www.garinko.com/
ガリンコ号③
ガリンコ号に乗船した2月当日は流氷帯が沖合い10km位まで離れており、出港から30分程度、
濃紺のオホーツク海を航行しました。また、途中にははっきりとした潮目を見ることができました。
流氷帯に近づくと蓮の葉のような流氷の子供が増えはじめ、次第に大きな流氷塊が現れ始めます。
紋別沖流氷① 紋別沖流氷②
次第に分厚くなっていく流氷に覆われると、通常型の船舶では前進することが出来なくなります。
紋別沖流氷③

ここでガリンコ号の名前の由来かつ武器ともいえるアイアンスクリューが、押し寄せる流氷郡を砕きながら
推進していくことになります。
少し見難いですが、ドリルが唸りを上げながら流氷を破砕し左右に押しのけていく様子は、迫力があり目
が点になります。砕氷船と流氷のガチンコ相撲という感がします。
ガリンコ号④ ガリンコ号⑤

今回は出港から帰港までは、流氷帯はで少し距離があったため、全航程が約1時間半位だったと思います。
流氷帯と陸岸の距離が近い場合は出港直後に、心の準備なく一面の流氷帯に遭遇することになりますが
風向きや海流の方向により状況は刻々と変わるそうです。
紋別沖流氷④ 紋別市カニの爪像
大袈裟かもしれませんが、押し寄せる流氷を、砕きながら進んでくガリンコ号に揺られながら、初めて見る景色に
村上春樹氏の小説に描かれた様な、ビュティフルで底深な感動を覚えたブルーノでした。
機会があればまた乗船したいです!

とはいえ、次回冬のオホーツク観光に来た際に、また流氷帯に出会えるかは本当に運次第なのですが・・・。

実際、ブルーノが翌日にガリンコ号の乗り場に行ってみたら、遥か彼方に流氷帯が離れオホーツク海
クルーズをして戻ってきたという観光客の方々が、残念そうにバスに帰られていきました。
そしてバスの窓から見えるであろう港を見下ろす丘に直立する、紋別市の名物「巨大カニの爪」
(高さ12m 幅6m)のオブジェが”グッドラック”で彼等を見送っている様は、名曲“およげたい焼きくん”
の歌詞に出てくる、桃色珊瑚の哀調に満ちたBGMの一節を思い出させてくれます。


~閑話休題

ガリンコ号に引き続き、流氷観光シーズン最終盤の3月第2週目に幸運が重なり、もう一箇所あるオホーツク
砕氷船観光の拠点に行くことができました。 網走○務所で有名な網走市です。
https://www.ms-aurora.com/abashiri/
オーロラ号① 網走河口港
紋別のガリンコ号に比べると全長45m、幅10m、総トン数491tと約3倍大きくなっており、乗船人数も
450名となかなかのサイズです。海上自衛隊の南極観測船「しらせ」を小型化した船といえます。
先ほどのガリンコ号と同様に最初から観光船として建造された、世界でも珍しい砕氷船です。

定員が多かったのとシーズン最終盤だったお陰で、予約せずに乗船することが出来ましたが、
事前の予約がお勧めです。(砕氷船ツアー枠があるのか直ぐ定員締切となってしまいます。)
オーロラ号は、網走川の河口港に乗船場所があります。


今回はガリンコ号の時と違い、出港して10分の所に流氷帯が来ており、
呆気ないほど簡単に砕氷船体験をすることができました。
オーロラ号②  オーロラ号③
天候は生憎の曇天でしたが、それでも3月になって砕氷船観光に参加することが出来るとは思ってもいなかったため、
ガリンコ号とは違う船自体の重さと推進力で流氷帯を突き進んでいく様子は感動です。
https://www.ms-aurora.com/abashiri/information/structure.html

ガリンコ号よりも分厚い流氷を粉砕することが可能なため、より南極体験をすることができると思います。
まあペンギンがいないくらいでしょうか?運がよければ海獣なども流氷の上で寝転んでいるようです。
オーロラ号④
写真では流氷の厚みがいまひとつ伝わらないのが残念ですが、実際は相当な厚さと大きさであり、
処女航海で沈んだ有名な悲劇の客船も原速でまともに衝突すれば、鋼鉄製の隔壁に穴が開くのも
当然だろうなと、北の寒冷風をデッキで浴びながら背筋が寒くなりました。
それ以前にこんな冷たい海には、1秒たりとも浸かることは出来ないと実感しました。
オーロラ号⑤ オーロラ号⑥

南極観測隊に選抜されなくても、砕氷船に乗ることができる!
出港してその日に帰れるという意味では日帰りで、砕氷船に乗って帰港できる。
そして無理すれば、羽田空港から女満別空港まで飛んでレンタカー等で移動すれば、
首都圏から日帰りだって可能!! (オホーツク紋別空港は1便/日で無理です(2017.04.12現在))。

南極に行く特別な訓練不要で、しかも快適に安心して砕氷観光をすることが出来る日本は、
春にふらっと出かけて、桜を愛でることと同じくらい素敵な国ではないでしょうか?

いよいよ来週から

ご無沙汰しております。ふね☆けんです
今日のインターネットのニュースでSTU48の話題が出ていましたね。
前回、この問題が出題されており・・アンケートのご意見は・・・・
担当者は懲りずに出題の機会を狙っている目をしておりました・・・

さてさて、私は来週に迫った「インターナショナルボートショー2017
の準備にてんてこ舞いしております。

今年も昨年同様、神奈川県横浜市の
「パシフィコ横浜」と「横浜ベイサイドマリーナ」
にて行われます。
本会もブース出展しますよ、ベイサイドマリーナでは免許体験イベントも開催です。

ふね検に関するポスターやチラシは間に合いませんでしたが
お時間のある方は是非遊びに来てください。
早期申込みも行っています。
ふね検初級持ってますとか
受検申し込みます
といっていただくと何かいいことがあるかも

ふね検次回開催日は11月12日日曜日です。宜しくおねがいします。

【海上保安大学 練習船「こじま」 一般公開見学 Part.3】

Part.2より続きます。

後部上甲板では、1管のうみまる君がお出迎えで、記念撮影に
応じてくれます。ふね検の初級問題にたびたび登場していた
「うみまる」君は、タテゴトアザラシの子供です。
1管うみまる
身長は2mで体重は100kg、階級は二等海上保安正ですので、
警察では警部クラス、自衛隊では一尉(大尉)クラスになるそうです。
そこそこ偉いという表現でよろしいでしょうか?

一階層下の後部甲板は、船尾側の係船作業スペースです。
甲板部の乗組員達は屋外とはいえ、上甲板が屋根となり、
雨天時の冷たい雨風から守られながら、作業できます。
後部甲板
雨天時の甲板作業は、甲板上が濡れて滑りやすく、思わぬ事故にも
つながることから事故防止の視点からも、練習船に採用されて然るべき構造といえます。
手前にある白い幌を被せている太鼓様の機械は係船ドラムで、
その奥側が着岸時に使用する係船索のウインチで、係船索をここに
巻きつけて船を桟橋や岸壁に近づけていきます。
こういった奥まった場所にあえて、係船関連機械を配置しているのは、
下部甲板
係船索を遠まわしに取っても、屋根の下に空間を確保して雨天時に訓練生の、
集合スペース(下の写真)を確保するための意図がわかります。

船尾を横から見ると、上下構造が理解できると思います。
練習船こじま④

船尾側へまわります。
練習船こじま③
船尾にIMOのアルファベットで始まる7桁の数字がIMO船舶番号というもので、
IMO(世界海事機関)のSOLAS条約(海上における人命の安全に関する国際条約)
により、その船舶が建造から廃船まで使用されるマイナンバーのようなもので1987年
に導入されたものだそうです。
練習船こじま③-1
海上を航行する100t以上の客船及び300t以上の貨物船に導入が義務化されており、
国籍が変更となってもこの番号は変わらないそうです。

船内のサロンや浴室、洗面所も見学することが可能でしたが、割愛させていただきます。
今後、皆さんの住む街の港に練習船や、護衛艦などがきたら一般公開にあわせて、
船の見学をするともっと船が好きになると思います。

次回のふね検
第14回
平成29年11月12日(日)開催
現在、申込受付中!
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Q2 船の円窓
Q3 帆船の最高儀式
Q4 結びの王様

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